当宮最大の神事
厄除大祭
厄除大祭
厄除大祭(丹波柏原の厄神さん)
厄除大祭は毎年2月17日、18日の両日に行われて、「三丹一(丹波・但馬・丹後)」の祭りとして北近畿屈指の参拝者で賑わい「柏原の厄神さん」と広く親しまれ、町内は祭り一色に染まります。境内の厄除神社の祭神は八衢彦神(やちまたひこのかみ)、八衢姫神(やちまたひめのかみ)、久那戸神(くなどのかみ)、配祀に大物主神(おおものぬしのかみ)、武内宿禰命(たけうちのすくねのみこと)が奉斎されており厄除大祭の中心となります。
境内につながる参道190数段の石段を多数の参拝者が様々な願いを込めて登拝し、山上では厄除難逃れの釣り鐘を撞く方、祈祷や神楽を受ける方や柏原町在住また出身者の方による「厄除け餅」の配布もあり終日賑わいます。
厄除大祭は柏原八幡宮本殿、厄除神社、八坂神社の「御扉開扉式」に始まり大祭期間に納められた破魔矢はじめ守札を忌火にて焚き上げる「焼納式」で祭了となりますが、なかでも宵宮の17日深夜から18日の未明にかけて執り行われる「青山祭壇の儀」は往古の「道饗祭」(みちあえのまつり) 「疫神祭」(えきじんさい)の遺風を今に伝える日本最古の厄除神事で斎場の榊の木の周りを椎の木の枝で四角に青柴垣で囲い青山(大きな山)に見立て、さまざまな災いをもたらす厄神が降神する神籬となります。境内の灯りが全て消され、浄闇のなか厄神が好むとされる赤色(唐辛子、小豆)黄色(くちなしの実、橘の実)や種々の神饌を供え災い禍事をもたらす神々を迎えて丁重にもてなし、災い無きよう祈念しお帰りいただくという神事で悪事災難を免れ、厄難消除開運招福が授かると古来より言われております。